2007年12月1日土曜日

通町交番に卵賞を(3)電波利権 2007.12.X

前回述べたようなヌエ的経済社会を批判するはずの
司法・立法・行政に次ぐ第四の権力マスコミも又、ヌエ的なのが
日本社会の末期症状でありまして、やはり農耕民の血を色濃く引く日本人が
アングロサクソン主導のグローバル化に対応していくのは難儀なのだなあ……と
実感させられます(そう言う僕自身も、できれば無用な争いや競争は避けて
その場の空気、ニューマ、に身を任せたい……という日本教徒です)

市場経済というものは「公正なルールの下で」各企業が
その優劣を競っていくものだったはずです(違ったかな!? )
公正取引委員会の存在意義もその辺にあると思うのですが
先日、その公正取引委員会が、博○堂、電○、といった大手広告会社による
マスコミ支配の報告書を作成したのに、その報告書を
「国民の知る権利」に答えるべき、当のマスコミ(テレビ、新聞)が
足並みを揃えて黙殺し、「ボツ」にしてしまったとの事であります。
まさに仙台インターネットマガジン代表の佐藤研一朗氏が言う
談合を非難する者達による談合が行われたわけでありますな。

日本という国にとって、何よりも大切な事は
お宮様を守ること、なのはよく分かりますが
共産革命勢力が衰退した今、博○堂、と、電○、で
メディアを支配し、国体を守る、という体制はそろそろ転換しても
よいのではないでしょうか(戦後、満州人脈が大手広告会社の雄、電○、に
入り込んだというのは結構有名な話)

どうしてもマスコミ業界が自浄能力を発揮できないのならば
ベストセラー、国家の大義、で名高い最後の国士
東急エージェンシー元社長の前野徹氏を公正取引委員会に迎え
博○堂、と、電○、に集中排除勧告を出すくらいの
奇策、サプライズを行ってもよいのではないだろうか……などと思い至ったところ
当の前野徹氏の死去を今ネットで知りました。
何ともやりきれない思いです。
(戦後の左翼全盛の時代にあって、国士、としての生き方を通された
前野徹氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます)

共産主義にオルグされる人間はもう少数派ですし
左翼ずれした団塊の世代も引退し始めた事ですから
近年のスピリチュアルブームで戻ってきた
庶民レベルでのお宮様、神社敬愛の念を信じて
最後の護送船団マスコミに大ナタをふるってみてはどうだろうか。

それともやはり、農耕民の血を色濃く引く日本人は
ヌエ的社会で、マスコミの流す情報に囲われていた方が居心地がよいのでしょうか。
アングロサクソン型の競争社会に身を置くよりは、ずっと居心地がよいのは
間違いないとは思いますが……。

書くことからずいぶんと離れていたせいか、勘が戻らず
三回にわたりズラズラと駄文を書き連ねてしまいましたが、ご容赦を。
とりあえず、盗難にあってしまった卵党唯一の街宣車、ダイエー自転車が
戻ってきてなによりです。
通町交番と仙台中央警察署のみなさんに、卵賞、を送りたいと思います。
副賞なしの感謝だけですが……。
警察官の皆さん、これからも市民社会の安全を守るために頑張って下さい。

読者の皆様、よいお歳を!

新春は、衆院解散、総選挙……政界ガラガラポン……活発発地へと至ることでしょう。
楽しみですね。

電光石火の超特急が――流れ星と並んで走ると言う。
銀河を超えて星くずの彼方、一直線の稲光。

歴史の本の最後のページ
白紙のままで誰にも読めないよ
さあ、出かけよう。
さあ、出かけよう。
電光石火……電光石火……お日様をむかえに行こう!!

By ブルーハーツ

よいお歳を!

―通町交番に卵賞を(完)―


関連、

戦後日本システム崩壊の前兆(1)地下鉄サリン事件=霞ヶ関支配の終焉
http://digifactory-neo.blogspot.jp/2012/09/1200312.html
戦後日本システム崩壊の前兆(2)ヒ素入りカレー事件=共同体の崩壊
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我が国とこの国(6)霞ヶ関支配の終焉
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転換期を迎えた労働組合(1)~(4)
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7%理論(1)~(4)
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土地の持つ力(2)巣鴨プリズン
http://digifactory-neo.blogspot.com/2003/11/2200311.html
プロ野球と日本のプロ野球(7)勉強
http://digifactory-neo.blogspot.com/2004/03/720043.html





小室直樹の資本主義原論

これでも国家と呼べるのか―万死に値する大蔵・外務官僚の罪

2005年体制の誕生―新しい日本が始まる

CM化するニッポン―なぜテレビが面白くなくなったのか

電波利権 (新潮新書)

ご臨終メディア―質問しないマスコミと一人で考えない日本人 (集英社新書)

国家の大義 世界が賞賛したこの国のかたち (講談社+α新書)

三種の神器―謎めく天皇家の秘宝 (学研新書)

右翼の言い分

新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書)

ネットは新聞を殺すのか-変貌するマスメディア

新聞がなくなる日

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ人間論 (新潮新書)

フューチャリスト宣言 (ちくま新書)

サイバージャーナリズム論 「それから」のマスメディア (ソフトバンク新書)

次世代ウェブ グーグルの次のモデル (光文社新書)

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)

インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門 [ソフトバンク新書]

社会主義 (講談社学術文庫 511)



通町交番に卵賞を(2)警察利権 2007.12.X

今夏、盗難にあった卵党唯一の街宣車、ダイエー自転車を無事発見し
卵党総裁によって栄えある、卵賞、を授与された通町交番や
仙台中央警察署のみなさんを例に出すまでもなく
どんな大企業でも、官庁でも、日本の組織というものは
えてして現場の人間は勤勉で誠実で非常に立派です。

民間企業ならコンタクトポイント、顧客接点、という概念を
叩き込まれますしね……威圧的な新聞勧誘員を最近見なくなったのは
そのためでしょうか……インテリが作ってヤ○ザが売る、とまで揶揄される程
かつての新聞勧誘員は威圧的で、押し売り的でしたが……。
ちなみに最近僕のアパートの郵便受けには
かわいらしい「ちびっ子マサムネくん」が入っていて
河北新報を取ってくれませんか……と呼びかけています。
(河北さんも上手い事考えましたな……フフッ)

と、少々話が逸れましたが、日本の組織というものは
えてして現場の人間は、勤勉で誠実で立派です。
これがどうした事か、上に行けば行くほど腐っていく――。
昨今の防衛省の守屋元事務次官のゴルフ接待問題も凄いものがありますね。
ズブズブの防衛利権。命を張って国防にあたっている現場の自衛官に対する背任行為です。

警察、という組織も例外ではなくて、派出所、交番、などの
市民と直接接する警察官は、庶民的で誠実な方が多いものですが
県警トップであるとか、警察官僚上がりの国会議員であるとかになると
必ず黒い噂がつきまといます。
悪を持って悪を征す、で、暴力団などとも対峙しなくてはならない
警察組織には、ある程度の「悪」も、それこそ「必要悪」なのかもしれませんが
ほとんど「警察利権」と呼べそうなケースも多々見られます。

パチ打ちの方は真っ先に、パチンコ店へのCR機導入が
思い浮かぶのではないでしょうか……僕は、羽根モノのパチンコは
日本的情緒に溢れた素晴らしい娯楽だと思いますが
警察官僚によるCR機導入以降のパチンコは、
やみくもに射幸心、競争心を煽り立て、人心を荒廃させ
自己破産や犯罪を誘発させるロクデモナイものだと思います。
(最も、パチンコ業界の脱税が目に余る、というCR機導入の
表向きの理由もあったのでしょうが……)

閑話休題。
「警察利権」に関連して僕が目にしたものとしては
元県警トップが退職後に警備会社を起ち上げ、県警OBの天下り先とし
警察官僚上がりの大物族議員(仮名で静かな人としておきます)を使って
公共事業や役所絡みの入札に割り込んで行く、というものがありました。
まさに官僚王国、役人天国の縮図。

僕は民間の警備会社にいた事があるのですが、こういった半官企業の入札割り込みは
民間人からすれば完全な民業圧迫で、市場原理主義者ではない僕でさえ
ズルイな、と思ってしまいます。
民間人は、形容ではなくて、ホントに血尿を流しながら努力しているのであります。
僕も現場の警備員時代、長時間勤務で血の混じった痰を出した事がありました。
そういった所に、資本力、権力とも磐石な半官企業が割り込んでくる。
バックには元県警トップと警察官僚上がりの仮名で静かな大物族議員がついている。
官僚王国解体論を掲げ、構造改革を目指した小泉純一郎元首相が
郵政・ガリレオ解散時にその仮名で静かな大物族議員に異常なファイトを燃やし
「俺が出る! 」とまで息巻き、ホリエモンこと堀江貴文氏を刺客として送りこんだのも
よく分かります(その後、仮名氏は生き残り、堀江氏は塀に落ちましたが……)

以上述べてきたような、官僚王国、防衛利権、警察利権……を
僕は「ズルイ」と感じます。つまり、フェアではない、という事。
最も、仮名で静かな大物族議員に言わせれば、面倒見がよい暖かい保守、という事に
なるのかもしれませんが、その面倒見のよさのせいで職を奪われる僕のような
純粋民間人もいるわけです。
完全情報、完全競争、完全市場……といった環境ではなく
半官企業、公社・公団のファミリー企業がうごめき
背後で族議員の口利きが跋扈する経済。
現代日本最高の知性、小室直樹氏の言葉を借りて言えば
資本主義風であるが、社会主義的であり、封建社会然としている……ベンベン。
サルの頭にトラの手足、体躯はタヌキで、尾はヘビ……といった伝説の生き物
ヌエに例えたヌエ経済が戦後の日本経済でした。
そういったヌエ経済の社会では、媚、へつらい、ヨイショが横行する
竹下先生は凄い! の「甘えの構造」の世界となります。
仮名先生は偉い! 

実は、僕がかつて仲間入りを目指していた「中央文壇」というものも
護送船団、擬制血縁共同体(ゲマインテ)でありまして、
内部と外部の二重基準(ダブルスタンダード)を持つギルド世界です。
よって「中央文壇」で文壇政治で食べている人達は
決してインターネットに文章を書こうとしません。
そんなに訴えたい事があるならネットに書けばいいではないか、と
思うのですが、インターネット上の言論空間は
完全情報、完全競争、完全市場……の世界なので「中央文壇」の人達は
インターネット上に文章を書けないのです。
その点、インターネットにも文章を書く、村上龍氏や
猪瀬直樹氏は、主張と態度が一貫していて偉いな、と僕は尊敬してしまいます。
(地方都市に住む小説家の卵の分際で、身の程もわきまえずに
偉そうな事を述べてしまい、中央文壇の先生方申し訳ございません)

何やら話が、脱線してしまいましたが
この、ヌエ経済、ヌエ的社会、媚、へつらい、ヨイショが跋扈し
ズブズブの利権、ガチガチのギルド、が幅を利かす戦後の日本社会システム
経済システム、及び、文化、を脱して
活のいい魚がピチピチと撥ね回るような「活発発地」そう「活発発地」へと至るべく
思い切った改革ができないものかと僕は思うわけであります。
その選択肢の一つは、いよいよ視野に入ってきた
民主党の本格政権による政権交代ではないでしょうか。
小沢一郎民主党代表も述べられるように
民主党の政権担当能力は未知数ですが
三本足の神鳥、ヤタガラス、を、最近あちこちで目にするようになってきましたので
そろそろ政界をガラガラポンして「活発発地」へと至る時なのではないかと
思ったりするわけであります。

この辺の問題は、作家の猪瀬直樹さんの独壇場だと思います。
先日東京都副知事に就任された猪瀬直樹氏を、僕は陰ながら応援しております。
石原慎太郎都知事とのコラボレーションで、ヌエ的日本社会を
より公正でフェアなものに改革し「活発発地」へと導いてほしいものであります。


―通町交番に卵賞を(3)電波利権、へ続く―

通町交番に卵賞を(1)壊れ窓理論 2007.12.X

お盆の節、卵党総裁の唯一の街宣車であるダイエー自転車が
何者かの手によって盗難にあってしまい、卵党総裁の僕は
即座に近所の通町交番に被害届けを出したのでありました。
(街宣車一号、YAMAHAビラーゴXV250は、維持費が払えず
やむなく処分。排ガスゼロのエコライフへ……)

ベンベン……。
待つ事一ヶ月。
奇しくも、通町交番へ被害届けを出してからちょうど一ヶ月後に
仙台中央警察署から電話があり、僕の唯一の街宣車であるダイエー自転車が
発見されたとの事。
翌日、早速仙台中央警察署へ出頭し、手続きを行い
卵党唯一の街宣車、ダイエー自転車を無事引き取ってきたのでありました。

僕は今夏のお盆の節の自転車盗難騒動で、ほとほと日本の警察官、警察組織の
優秀さというものに感心させられたのであります。
通町交番のみなさんも、仙台中央警察署のみなさんも
大変丁寧に対応してくれて、ワイロを渡さないと警察が動かないというような国も
世界にはある中で、日本の警察は、様々な不祥事が喧伝される中でも
まだまともな方なのかな……とも思ったのでありました。

壊れ窓、といった一見小さな事件・案件を、丁寧に解決・修繕していく事が
殺人、強姦、といった凶悪犯罪を未然に防ぐことにもつながっていくのだ……という
「壊れ窓理論」と呼ばれるよく知られた防犯理論がありますが
ダイエーで、自転車が一万円前後で買える時代にあっても
やはり、自転車盗難、といった小さな事件を一つ一つ丁寧に
解決していく事が、街全体の治安維持にとって大切な事なのかもしれません。

という訳で、卵党総裁の僕は、盗難街宣車を無事発見してくれた
通町交番と仙台中央警察署のみなさんに、卵賞、を贈呈する事に
したのでありました。副賞なしの感謝だけですが……。

―通町交番に卵賞を(2)警察利権、へ続く―

http://digifactory-neo.blogspot.jp/2012/09/2200712.html