2004年2月1日日曜日

メルマガ創刊記念 百日裁判(6)ルイ・ヴィトン 2004.2.X 初出

何だか話が逸れてばかりでありますが
僕は宮城一区二区の選挙違反事件の
初公判を見るために仙台高等裁判所へ
来たのですが、傍聴券が取れなかったので
裁判所内のロビーをウロチョロしていたの
ですよ、という話なのです。

しばらくロビーをウロチョロとしていると
百日裁判関係の弁護士と思われる方が
ロビーに現れ、記者室から大手メディアの
記者さん達がド~ッと出てきて
ワ~ッと取り囲んで
バ~ッと質問を浴びせかけ始めました。

これは卵のなかみの僕も
遅れをとってはならない、とばかりに
記者の群れにとことこと近づいていきました。

ちなみに、この弁護士さんは
裁判資料を、ルイ・ヴィトンの紙袋に
入れておられました。
法曹関係者もお洒落になったものです。
20年くらい前ならば
裁判資料は風呂敷包みに入れておくのが
定番だったはずです。

何を言いたいのか、と言いますと
80年代に始まったDCブランドブームは
仙台高等裁判所にまで及んでいたのだな、という事です。
そして80年代のバブルの時期には
国民に一律に繁栄のパイの分け前が
あったので、みんなが一緒に、ブランド品を
持てましたが、現在の状況では
経済的格差が広がってきているので
ルイ・ヴィトンやエルメスや
シャネルやグッチを当たり前のように
持てる層と、ユニクロのバックしか
持てない層に、二極分化、が始まっているという
事なのです。ここで間違えてならないのは
経済的格差、イコール、人格的格差、ではないという
事です。

で、ユニクロのリュックを背負った僕は
ルイ・ヴィトンの紙袋に裁判資料を
入れた弁護士さんを囲む大手メディアの
記者さん達の輪に紛れ込み、聞き耳を立てていたのですが

一区と二区では性質が違う

とか

電話作戦が

とか

バイトが

とか

労組が

とか

契約が

とか

記憶が

とか

ぼうちんが(冒頭陳述の略か!?)

とかの単語が飛び交っておりました。

僕も記者クラブに所属しているフリをして
何か質問してみようかと思い至ったのでありますが
法の裁きの舞台である仙台高等裁判所の
ロビーで、あんまり勝手な事ばかりしてると
今度は僕自身が逮捕されて裁判に
かけられてしまうかもしれないな、と怖くなってきたので
大手メディアの記者さん達の輪に混じって
聞き耳を立てておくだけにしました。

でもやはり、傍聴券を取れなかったのは
痛かったな、と僕は思いました。



-メルマガ創刊記念
百日裁判(7)水彩画、へ続く-
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