2003年9月1日月曜日

ゴキブリホイホイ(1) 2003.9.X 初出

ついに出てしまったのであります。やつが。

僕が草木も眠る丑三つ時に
ああ、明日の分のご飯を炊かねば、と
ゴソゴソと、台所の棚を空けたその刹那、
何やら黒い物体がゴソゴソと、台所の床を
駆け抜けて行ったのであります。

そう、我が家にゴキブリさんが
出てしまったのであります。

気の弱い僕は黒い物体がゴソゴソと
台所の床を駆け抜けて行ったその刹那、
草木も眠る丑三つ時であるにも拘らず
ややっ!!
と、大声を上げてしまいました。
お隣さんは安眠を妨害されてしまったかも
しれませんが、僕のせいではありません。
やつらのせいであります。

僕は急いで玄関のドアを開けると
やつらをホウキで外へ追い出したので
ありますが
しばらくドキドキとした胸の動悸が
収まらなかったのであります。

胸打つ動悸をやまやの発泡酒で収めてから
僕はなんとかお米を研いで
炊飯ジャーのタイマーをセットし
床についたのでありますが
まさか僕の家にゴキブリさんが生息しているとは
夢にも思わなかったのであります。

僕は一応、いつ来客があってもよいように
マメに部屋の掃除は行っているので
ありますが、まさか台所の棚の奥に
ゴキブリさんが生息しているとは。

こんな事が許されてよいのでありましょうか。

僕はカチンときてしまいました。
カチンときた僕は
翌日さっそく近所のダルマ薬局で
ゴキブリホイホイを生まれて
初めて購入したのであります。

ダルマの袋を抱えてゴソゴソと家に帰り
ゴキブリホイホイパッケージを取り出し
使用方法の欄を読んだ僕は
驚愕してしまったのでした。
ゴキブリホイホイはまさに
人類の英知の結晶だったのであります。




-ゴキブリホイホイ(2)へ続く-
http://digifactory-neo.blogspot.jp/2012/09/2-20039x.html