2003年6月1日日曜日

宮城県近代美術館 その1 2003.6.X 初出

青葉区川内元支倉にある
宮城県近代美術館に行ってきました。

近代美術館。
そう、ここは近代美術館です。
建物も近代建築の技術が結晶しています。
厳密な数学的計算に基づく測量技術。
遠近法や幾何学を感じさせる
空間の切り取り方。
それらが絶妙に配置されて
宮城県近代美術館、という作品に
仕上がっています。
さすが近代美術館です。
何を当たり前の事を、と思われるかも
しれませんが、僕はまず、美術品を
見る前に建物に感心してしまったのです。

受付でチケットを買って
僕はとりあえず常設展から
のぞいてみました。

で、気がついたのですが
近代美術館の展示室は
どこもたいてい壁面が白です。
何を当たり前の事を、と思われるかも
しれませんが、どこの近代美術館も
たいてい壁面は白です。
そして明るい照明。

中々美術品の話に入らないで
建物や展示室の話ばかりしていますが
それは結構重要な問題で
ロックバンドのステージでも
設計さんや音響さんや照明さんの力が
あって始めてバンドのメンバーや
演奏が引き立ちます。

というわけで
近代美術館の壁面がどこも白で
照明が明るいのは、その方が
美術品が引き立つからだ、という
当たり前のような結論に僕は至ったのです。


-宮城県近代美術館その2、へ続くー
http://digifactory-neo.blogspot.jp/2012/09/220036.html