2003年6月1日日曜日

マリリン・マンソン VS ニーチェ 第一戦 2003.6.X 初出

いきなり
ROCK IS DEAD !
GOD IS DEAD !
GOD IN THE TV ?
ハレルヤ・マザーファッカー !!!

と、アメリカの人気? ロックバンドグループ
マリリン・マンソンのボーカル
ブライアン・ワーナー氏は叫んだのです。
僕は圧倒されてしまいました。

ロック好きの友人に進められて
せっかく進められたのだから、と
僕は何気にマリリン・マンソンのCDを何枚か
聞いてみたのですが……凄い。
どう凄いのか。
凄い。
だからどこが凄いのか。
凄い。
だからどこがどのように凄いのか。
凄い、といった感じなのです。
特にアンチクライストスーパースターという
アルバムが最高に凄くて
もう破壊衝動120パーセント。
衝動直結激烈怒涛爆音専門で突っ走る、といったノリ。
気の弱い僕でさえも、聞いているうちに興奮してきて
何か凶悪な気分になってしまうようなものでした。

おそらくロック史のみならず
クラシックから雅楽、全音楽史を通して
これほど破壊的な音楽はなかったのではないか
と思います。
こんな音楽はかつて地球に存在しなかった、と
思ったら
GIVE ME A EARTH !
という叫びも入っていました。
地球を俺によこせ !
僕も言ってみたいぜ
GIVE ME A EARTH !

ちなみにマリリン・マンソンという
バンド名は、かつてのアメリカのセックスシンボル
マリリン・モンローと、アメリカの劇場型連続殺人犯
チャールズ・マンソンの名前を合体させたものらしいです。
両者ともアメリカの大衆文化が生み出した悲劇の象徴。
アメリカの闇を最も抽出している、と
批評される事もあるこのバンドには
ふさわしい名前なのでしょう。
マリリン・マンソン。

アメリカの学校で起こった殺人事件が
マリリン・マンソンのアルバムのせいに
された事もあるらしいとの事。
歌詞を上手く聞き取れない日本人の僕が聞いても
これだけ気持ちを掻き立てられるのだから
それも分かるような気もする。
多感なティーンエイジャーには危険な音楽かも
しれません。毒がある。
そもそもキリスト教国で
アンチ・クライスト・スーパースター、と
名乗るのだから凄い。

で、僕は
GOD IS DEAD ! とか
GOD IN THE TV ? とか
ハレルヤ・マザーファッカー !!!
という叫びを聞いて
あ、ニーチェだ、と思ったのです。
ニーチェというのは
19世紀末にヨーロッパで神の死亡宣言を行った
ドイツの思想家というか哲学者です。

ニーチェみたいだな、と思って
マリリン・マンソンに興味を持った僕は
一番町のHMVにトコトコ出かけて
マリリン・マンソン関係の雑誌を
探ってみました。
あったぞ。
マリリン・マンソンの言葉、という小冊子。
ページを開いてみて僕は驚いた。

マリリン・マンソンはニーチェを読んでいたのだ!


マリリン・マンソン VS ニーチェ 第二戦へ続く。
http://digifactory-neo.blogspot.jp/2003/06/20036_17.html